墓じまい

近年、「墓じまい」という言葉をよく聞くようになった。
「墓を処分すること」を意味する造語だが、墓を新たに持つことを放棄したり、遺骨を勝手に捨てたり、供養すること自体をやめてしまうわけではない。

墓じまいのパターンは多様だが、主に墓じまいは、「改葬」と「墓終い(廃墓)」の2つがある。

改葬は、従来の墓から遺骨を取り出し、別の墓などに移すものだ。
墓終いは、取り出した遺骨も処分してしまい、墓をまったく手放してしまう本当の意味での墓終いである。

いずれも、従来の墓については石材等を撤去して更地にし、墓地の管理者に返すことは同じであるが、その後の扱いが異なる。

改葬の場合は、一般墓や納骨堂などに移すことになるが、墓終いでは海洋散骨が代表的なようだ。