A氏体験談5

火葬が終わるまでの待合室では、

フリーのお茶が備えてありました。

結局、そのお茶だけで、親族をもてなす事になったのです。

お骨を拾い骨壷に入れ、母の眠るお墓に向かいます。

その車中では、誰もが肩をおとし、うつむき加減でしたが、ただひとり長男だけは、納骨のあと家に戻って香典料の確認をするとか、今後の49日間の出費はどうするかとか、いろいろ言ってくるのです。

こんな時によくもお金の話しばかりしてくれるな、恥ずかしくないのか、と私(A氏)は、怒りが爆発寸前でしたがここで喧嘩するわけにもいかないとじっとこらえました。

何よりも、こんな時こんなところで兄弟喧嘩したら亡父が悲しむだろうと怒りを抑えていたのです。

次回へ続く