墓終い ①

墓そのものをなくして、本当の意味で「墓終い」をする場合は、「散骨」という手法もある。

その代表的なパターンが海洋葬だ。
具体的には、遺骨を細かい粉末にして船から海にまくものである。

海洋葬が認知されるようになったのは1991年、東京の市民団体が神奈川県沖で散骨を行った際、法務省が葬送の一つとして節度を持って行われる限り遺骨遺棄罪には当たらないとの見解を示し、墓埋法を管轄する厚生省(当時)も墓埋法は遺灰を海や山にまくといった葬法は想定しておらず対象外であると示したことがきっかけであるようだ。

ただ、厚生労働省も法務省も現在、これらを正式見解とは認めておらず、扱いはグレーだ。