「間」の感覚 ⑥

モノがなかった時代には、「モノがたくさんあること」が、「豊かさ」の象徴でした。

自分の持ち物が増えていくことが、「豊かになる」こととイコールの、わかりやすい時代でした。

それは間違いではありませんし、日本だけではなく、経済的に発展する段階では、どこの国や地域でも起こる現象です。

しかし、現代の日本はすでに「モノがたくさんある」イコール「豊かである」という段階は卒業しています。

もうモノの量で「豊かさ」を測る時代は終わっています。

時代はすでに、量から質へ、さらに質だけではなく、個性やオリジナリティを求めることが、新たな時代の「豊かさ」を測る指標となっているようです。

「間」という感覚もまた個性やオリジナリティを表すものなのです。