病院死 ①

映画でも放映された「終わりよければ すべてよし」の本の中で、著者の羽田澄子と東京大学高齢社会総合研究機構教授の辻哲夫の対談で、「なぜ病院死が増えたのか」という問答があった。

戦後直後は医療機関で亡くなる人の数は10パーセント強であった
それが一気に80パーセント強まで上がってきたことを辻氏の仮説によると「病院に行ってできる限りのことをしてもらうことは大変ありがたいことだという、いわゆる病院信仰」
のせいだという。

病院死と非病院死の数は昭和50年代に半々になり、病院数が50パーセントを超えた時点で、病院で死ぬのが普通というふうに常識が変化、老人医療が無料化された1973年に大きな変化はなく、病院医療に対する一辺倒の考え方が病院死の数を増やす方向に向かわせたとのことである。