幸運な人生について ③

神経伝達物質の全体量を調整するモノアミン酸化酵素の分解の度合いが弱いことは、セロトニンの分泌量が多いということ。
セロトニンが多いと安心感を感じられるため、その反対の不安感がない。
不安感は先を見通す力、将来を考える力があるからこそ芽生える。

逆にいうと、先のことを考えていないからこそ不安感をもたない。
つまり、セロトニンの分泌量が多すぎると、先のことを考えないから、「いまがよければいい」といったような反社会的行動をとりやすくなるという。

また、男性の場合は、モノアミン酸化酵素の分解の度合いが弱いと攻撃的なタイプになるといわれている。

このように、私たちの脳は、自分では如何ともしがたい生まれつきの個性をもっている。

つまり、私たちは「運のいい人になりたい」と願って自分を変える努力をしがちだが、そもそも自分を変えるというのは至難の業で、そうたやすくできることではないようだ。