幕末に生きた仙崖 ①

前に幕末に生きた仙崖という禅僧のことを書いた。
この仙崖に面白いエピソードがあるのです。
仙崖は当時としては長生きでした。
しかし、80歳を超えて90歳近い年齢となって、身体が弱り、いよいよ臨終の時を迎えてました。
当時、禅の高僧が死ぬ際には、その境地を言葉にして書き遺す習慣がありました。
弟子が紙と筆を用意して「お師匠様、最後の言葉をお書き下さい」と促しました。
すると、仙崖はその紙に、
「死にたくない、死にたくない」という言葉を書いたのです。
その言葉を見て、弟子たちは驚いてしました。
次へ続く