「いい人生」を生きる ⑧

自分本来の能力を、自分がなりたいと考えて行動しはじめると、それを妨げようとする人々が出て来る。

実際、どんなに恵まれた社会状況においても、私たちの社会は、それほど厄介なものなのだ。
だから、それをうまく処理する必要がある。

自分がもっとも犠牲にされていると感じるものの一番多いのは、家族に関連したものが多い。

家族というのは、社会が発展していくための礎石となる単位であり、価値観や生活態度の基礎を教える主要な集団であることは確かだ。
しかし同時に、強い敵意や不安、抑圧を感じる場でもある。

家族という存在が難しいのは、それぞれ、相手を自分の所有物だと考えているところからくる。

いい人生をおくるために、家族の犠牲にされることなくいかに効果的にふるまうべきかは、自分のことをどう扱ってほしいのか家族に説うことだし、「他人には所有されない」という決意を固めなければならないと思う。